「新しいCodex、気になるけど何に使えるの?」
「AIでアプリが作れると言われても、自分の仕事に関係あるの?」
そう感じている小規模企業の社長さん、担当者さん、個人事業主さんは多いと思います。
豊島区・文京区を中心に、東京23区で訪問ITサポートをしている しんITサポート です。
今回は、OpenAIのAI開発ツール Codex を使って、小さな業務アプリを実際に作ってみました。
作ったのは、訪問サポート後の報告文を短時間で作る 「作業報告メーカー」 です。
↓Codexで作成した「作業報告メーカー」の画面。入力内容から報告文やLINE文を自動生成できます。

結論から言うと、これはかなり実用性がありました。
最初は「見積り計算ツール」も試しましたが、正直それはスプレッドシートで十分でした。単価、数量、合計を計算するだけなら、Googleスプレッドシートの方が早いです。
一方で、作業報告メーカーは違いました。
チェック項目と短いメモから、お客様向け報告文、LINE用短文、社内メモ、次回提案まで作れます。
単なる表計算ではなく、作業後の報告から次の提案までの「流れ」を整えられるところに価値がありました。
このツールはサンプルです。入力内容は保存・送信されません。
顧客名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報は入力しないでください。
作成された文章は、LINEやメールで送る前に、必ず内容を確認してください。
こんな方におすすめです
- 訪問作業や出張作業のあと、報告文を書くのが面倒な方
- LINEやメールでお客様に作業内容を送っている方
- 社内メモや次回提案が担当者ごとにバラついている方
- ChatGPTやCodexを、自分の仕事でどう使えばいいか知りたい方
- パソコンやAIに詳しくないけれど、業務を少し楽にしたい方
対象は、訪問ITサポートだけではありません。
パソコン修理、電気工事、水道修理、ハウスクリーニング、リフォーム、設備点検、整体・訪問施術など、現場対応後に報告やフォローが必要な仕事と相性が良いです。
Codexとは?
Codexは、OpenAIが提供しているソフトウェア開発向けのAIエージェントです。
かんたんに言うと、AIに日本語で指示しながら、HTML、CSS、JavaScriptなどのコードを作ったり直したりできるツールです。
普通のチャットAIと違い、作業フォルダの中にあるファイルを読みながら、画面の作成、コードの修正、動作確認、バグ修正などを進められます。
たとえば、こんなことを日本語で頼めます。
- 「こういう入力画面を作って」
- 「この入力内容から、お客様向けの文章を出して」
- 「スマホでも見やすくして」
- 「このボタンで文章をコピーできるようにして」
- 「動作確認して、変なところを直して」
もちろん、一発で完璧なものが出るわけではありません。
ただ、これまでならHTMLやJavaScriptを書ける人に頼まないと難しかった小さな業務ツールを、短時間で試作しやすくなっています。
↓Codexには、日本語で「どんな入力から、どんな出力を作りたいか」を伝えます。

作ったもの:作業報告メーカー
今回作ったアプリでは、次のような項目を入力します。
- 業種
- 訪問日
- 作業時間
- 相談内容
- 確認した原因
- 実施した作業
- 対応結果
- 次回提案
- 料金
- 社内メモ
実施した作業は、チェックボックスで選べるようにしました。
入力すると、以下の4種類の文面を自動で作ります。
| 出力 | 使い道 |
|---|---|
| お客様向け報告文 | メールや報告書に使う文章 |
| LINE向け短文 | お客様に短く送る文章 |
| 社内メモ | 次回対応や注意点を残すメモ |
| 次回提案 | 継続サポートや追加提案のたたき台 |
さらに、入力漏れが分かるように「報告の完成度」も表示します。
相談内容、原因、作業内容、次回提案、料金が入っていれば100%。抜けている項目があれば、報告文としてまだ弱いことが分かります。
これが意外と大事です。
忙しい現場ほど、「作業は終わったけれど、報告が雑になる」「次回提案を忘れる」ということが起きやすいからです。
↓業種や作業内容を選び、短いメモを入力するだけで報告文の材料を整理できます。

Codexに依頼した内容
Codexには、ざっくり次のように依頼しました。
訪問・出張作業のあとに使う「作業報告メーカー」を作ってください。
目的は、作業後の報告文作成を楽にすることです。
要件:
- 1ページだけで動くHTMLアプリにしてください
- 顧客名、住所、電話番号などの個人情報は入力しない前提にしてください
- 業種を選べるようにする
- 作業内容はチェックボックスで選べるようにする
- 相談内容、原因、結果、次回提案、社内メモを入力できるようにする
- お客様向け報告文、LINE向け短文、社内メモ、次回提案文を生成してください
- 入力漏れが分かるように、報告の完成度を表示してください
- スマホでも使いやすいデザインにしてください
- 外部通信や保存処理は入れないでください
ポイントは、「報告文を作って」だけで終わらせないことです。
何を入力して、何を出力したいのかを具体的に書くと、業務で使いやすい形に近づきます。
パソコンに詳しくない方でも、ここは自分の言葉で書けます。
たとえば「毎回こういう内容をLINEで送っている」「このメモを社内で残している」「次回提案を忘れがち」という情報があれば、AIに作らせるアプリの形が見えてきます。

↓ 完成すると作業用フォルダにファイルを作成してくれます

実際に使う流れ
使い方はシンプルです。
まず業種を選びます。今回のサンプルでは、訪問ITサポート、修理・設備点検、清掃・メンテナンス、整体・施術を選べるようにしました。
次に、作業内容をチェックします。
訪問ITサポートなら、たとえば次のような項目です。
- 症状ヒアリング
- ネットワーク確認
- PC設定確認
- メール設定修正
- バックアップ確認
- 操作説明
あとは、相談内容や原因、次回提案を短く入力します。
メールの送受信が不安定で、業務連絡の確認に時間がかかっている状態でした。
メールアプリ側の認証方式が古く、同期エラーが定期的に発生していました。
このくらいの短いメモで十分です。
すると、お客様向けには次のような文面になります。
本日はご依頼いただき、誠にありがとうございました。
【対応結果】解決済み
【ご相談内容】
メールの送受信が不安定で、業務連絡の確認に時間がかかっている状態でした。
【確認した原因】
メールアプリ側の認証方式が古く、同期エラーが定期的に発生していました。
【実施した作業】
・症状ヒアリング
・ネットワーク確認
・PC設定確認
・メール設定修正
【今後のご提案】
今後のトラブルを減らすため、月1回のバックアップ確認をおすすめします。
長文の報告と、LINE向けの短い文章を分けて出せるのが便利でした。
同じ内容でも、「報告書として残す文章」と「LINEで送る短い文章」は違います。ここを毎回手作業で書き分けるのは、地味に時間がかかります。
●報告分の場合
●LINEの場合


使ってみて良かった点
報告の品質が揃う
報告文は、担当者の文章力に左右されがちです。
でも、入力項目と出力形式を固定しておけば、最低限の品質を揃えられます。
特に大事なのは、次の3つです。
- 何に困っていたのか
- 何を確認して、何をしたのか
- 次に何をすると良いのか
この3つが入るだけで、お客様への説明はかなり分かりやすくなります。
次回提案を忘れにくい
現場作業では、トラブルを直して終わりになりがちです。
でも本当は、そこで再発防止、定期点検、バックアップ、機器の入れ替えなどの提案ができます。
このアプリでは「次回提案」を入力欄として用意しているので、自然に提案まで考える流れになります。
これは単なる作業効率化ではなく、売上アップにもつながる部分です。
社内メモとお客様向け文面を分けられる
お客様に送る文章と、社内に残すメモは別物です。
社内メモには、次回確認すること、機器の状態、提案余地、注意点を書きます。
お客様向け文面には、余計な内部事情を書きません。
この分離は、スプレッドシートよりアプリの方が自然に作りやすいです。
注意点:個人情報は入れない前提にした
今回のサンプルでは、顧客名、住所、電話番号、メールアドレスなどは入力しない前提にしました。
理由は、個人情報を扱うと設計の難易度が一気に上がるからです。
自分のパソコン上で試すだけなら、保存機能のない軽いHTMLアプリでも十分です。
しかし、次のような使い方をする場合は別です。
- 顧客情報を保存する
- 複数人のスタッフで使う
- インターネット上に公開する
- 医療情報、決済情報、会員情報などを扱う
この場合は、便利さよりも安全性を優先する必要があります。
少なくとも、次のような点を決める必要があります。
- 誰がアクセスできるか
- データをどこに保存するか
- バックアップをどう取るか
- 操作ログを残すか
- APIキーやパスワードをどこで管理するか
少し専門的な話ですが、「AIで作れたからそのまま公開する」は危険です。
お客様情報を扱うアプリは、最初から安全な前提で設計する必要があります。
他の業種にも応用できます
今回の例は訪問ITサポートですが、同じ考え方は他の業種にも使えます。
| 業種 | 作れるツールの例 |
|---|---|
| 工務店・リフォーム | 現地調査報告メーカー |
| 水道・電気工事 | 作業完了報告メーカー |
| 清掃業 | 清掃完了報告・次回提案メーカー |
| 整体・施術 | 施術後フォローメール作成ツール |
| 士業 | 相談メモ整理・次回案内メーカー |
| 店舗 | 口コミ返信・来店フォロー文メーカー |
共通しているのは、毎回似たような報告や説明をしていることです。
ここをAIと小さなアプリで整えると、作業時間の短縮だけでなく、お客様への印象も良くなります。
AIでアプリ化する価値がある仕事
何でもアプリにすれば良いわけではありません。
今回試してみて、向き不向きがあると感じました。
単価、数量、合計を出すだけなら、スプレッドシートで十分です。
一方で、次のような仕事はアプリ化する価値があります。
- 毎回同じ説明をしている
- 毎回似たような文章を書いている
- 入力漏れや報告漏れが起きやすい
- 次回提案を忘れがち
- スタッフごとに品質がバラつく
- お客様向け文章と社内メモを分けたい
つまり、AIで作る価値があるのは「表」ではなく「流れ」です。

「うちの業務でも作れる?」という方へ
今回の作業報告メーカーは、あくまで一例です。
大事なのは、Codexそのものではなく、どの業務を小さなアプリにすると効果が出るかです。
しんITサポートでは、生成AIの導入・活用レクチャーや、小さな業務ツールの構築サポートを行っています。
A. 自分で作れるようになりたい方
Codexの使い方、作業フォルダの作り方、AIへの指示の出し方、できたツールの確認方法まで、パソコンの前で一緒に進めます。
「専門用語が分からない」「何を頼めばいいか分からない」という段階でも大丈夫です。
業務内容を聞きながら、どこをAIに任せると効果が出るか一緒に整理します。
B. 仕組みごと作ってほしい方
次のような場合は、ヒアリングから設計・実装・運用まで対応します。
- スタッフ全員で使える形にしたい
- 顧客情報も扱うので、安全に作りたい
- 自分で作る時間がない
- スプレッドシートや紙の運用を整理したい
- AIを業務の中に組み込みたい
サポート料金イメージ
| 内容 | 金額(税込) |
|---|---|
| AI活用レクチャー(訪問・60〜90分) | 11,000円〜 |
| 小さな業務ツール作成 | 33,000円〜(内容により見積もり) |
| 継続サポート | 月額5,500円〜 |
※料金は内容により変わります。個人情報、決済情報、医療情報などを扱う場合は、事前に必要な安全対策を確認したうえで設計します。
まとめ:AIで作る価値があるのは「表」ではなく「流れ」
見積り計算ツールのようなものは、正直スプレッドシートで十分です。
一方で、作業報告メーカーのように、チェック入力から報告文、社内メモ、次回提案まで作るものは、アプリ化する価値があります。
AIで小さなアプリを作るなら、狙うべきはここです。
- 報告文を書く時間を減らしたい
- お客様への説明を分かりやすくしたい
- スタッフごとの報告品質を揃えたい
- 次回提案やフォローを忘れないようにしたい
- 紙、メモ、LINE、スプレッドシートに分かれている作業を整理したい
「うちの仕事なら、どこをアプリ化できる?」と気になった方は、まずは無料相談で現状を聞かせてください。
スプレッドシートで十分なところは無理にアプリ化せず、本当に効果が出るところから一緒に整理します。
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