3月も下旬に入り、いよいよ新年度が近づいてきましたね。 確定申告や決算などのバタバタが落ち着き、「ふぅ……」と一息ついているひとり社長の方も多いのではないでしょうか。
オフィスを掃除して4月を迎えるように、パソコンの中や「IT環境」にも春支度が必要です。
「ネットは繋がっているし、パソコンも動いているから大丈夫でしょ?」 そう思われがちですが、約12年間ネットワークエンジニアとしてインフラ環境の構築・保守を守ってきた私からすると、**「目に見えない無駄な出費」と「データの裏口が開けっぱなしの危険」**を放置しているケースが非常に多いです。
今回は、新年度のスタートダッシュを切る前に、必ずやっておきたい「ITアカウントとセキュリティの棚卸し(断捨離)」3つのステップをご紹介します。
1. 【コストの棚卸し】「幽霊サブスク」を解約する
毎月のクレジットカードの明細、しっかり中身を確認していますか? 「Chatwork」「Adobe」「Dropbox」など、IT系のカタカナ請求が毎月数千円〜数万円引き落とされていないでしょうか。
- 昔、少しだけ画像編集をしたくて契約したソフト
- 無料期間が終わって、そのまま課金され続けている便利ツール
- 今のGoogleドライブの容量で十分なのに、昔契約した別のクラウドストレージ
使っていないITツールへの支払いは**「誰も住んでいないアパートの家賃を払い続けている」**のと同じです。 この春のタイミングで明細をチェックし、1年以上使っていないツールは思い切って解約しましょう。それだけで、年間数万円の利益を生み出すのと同じ効果があります。
相談としてあるのは、以前会社のカードで社員が契約してしまっているが、解約の仕方がわからないなんてこともあったりしましたので、もし、解約方法に困っていたらご相談ください。
2. 【セキュリティの棚卸し】Googleドライブの「共有権限」を見直す
個人的に、これが一番怖くて、一番放置されがちなポイントです。
過去に、外部のデザイナーさんや業務委託のアシスタントさんに、自社のGoogleドライブのフォルダやスプレッドシートを「共有」したことはありませんか?
- プロジェクトが終わったのに、共有設定を解除し忘れている
- 退職した元スタッフが、いつでも顧客リストを見られる状態になっている
大企業であれば「情シス部門」がアカウントを削除して守ってくれますが、小規模ビジネスでは社長自身が鍵を閉めなければなりません。
ちなみに、ご自分のGoogleドライブを確認し、以下のように人型のアイコンになっている場合は、共有設定されています。

もし、そうなっていた場合の【今すぐできるチェック方法】
重要なファイルやフォルダを右クリックし、「共有」を選んでみてください。 そこに「今はもう関わっていない人」のアイコンや名前があれば、今すぐ「アクセス権を削除」しましょう。デジタル空間の「合い鍵」を回収する、大切な作業です。


3. 【安心の棚卸し】「付箋パスワード」を卒業する
パソコンのモニターの端に、パスワードを書いた付箋を貼っていませんか? あるいは、すべてのWebサイトで「同じパスワード」を使い回していませんか?
ビジネスが成長し、扱うITツール(会計ソフト、銀行、SNS、各種ポータル)が増えれば増えるほど、人間の記憶力では管理できなくなります。
新年度を迎えるこの機に、**Google Chromeの「パスワードマネージャー」**や、専用のパスワード管理アプリへの移行を強くおすすめします。
「覚えるのは1つのマスターパスワードだけ。あとは機械(ブラウザ)に安全に記憶させる」 これだけで、毎回のログイン時の「パスワードなんだっけ……?」というストレスから解放され、セキュリティも格段に向上します。
個人的に、全力でおすすめしたいのが「1Password(ワンパスワード)」という有料アプリです。(決して回し者ではありません!笑)
私自身も長年愛用しているのですが、最大の魅力は「使うブラウザや端末を一切選ばない」ところです。
無料のChromeパスワードマネージャーも優秀ですが、基本的にChromeの中でしか使えません。一方、1Passwordなら「会社のWindowsPCではEdge」「出先のMacではChrome」「手元のiPhoneではSafari」といったように、どんな環境でも同じパスワードを瞬時に呼び出せます。この解放感、一度味わうと本当に手放せなくなりますよ!
まとめ:ITの棚卸しは、あなたの商売を「照らす」ため
私がエンジニアとして大切にしている言葉に**「照らす」**というものがあります。
ITツールの見直しは、ただのコスト削減や粗探しではありません。 「見えない無駄なお金」や「情報漏えいの不安」といった暗いモヤモヤを取り除き、あなたが本当に集中すべき「お客様へのサービス」や「本業」に光を当てるための前向きな作業です。
「うちのIT環境、なんだか無駄が多い気がする」 「パスワード管理のやり方がよくわからない」 「退職した社員の権限の消し方が不安だ……」
そんな方は、ITのプロである「しんITサポート」にお任せください! あなたの会社の「社外IT担当(小さな情シス部)」として、安全で快適な環境づくりを丸ごとサポートいたします。豊島区・文京区周辺であれば直接お伺いすることが可能です。
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