はじめに
「新しいパソコンを買ったけど、どうやってデータを移せばいいの?」
「USBを挿せばいいのはわかるけど、なんだか怖い…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
特にひとり社長や小規模事業者の場合、
業務データ・請求書・顧客リストなど、大事な情報がパソコンの中にすべて入っていることが多いですよね。
でも、データ移行はやり方を間違えなければ簡単です。
今回は、「Googleドライブ」や「USB」を使って、誰でも安全にデータを移行できる方法を紹介します。
ステップ1:まずは、どのデータを移すか整理しよう
データ移行は、まず「全部コピー」ではなく、「必要なものだけ選ぶ」ことが大切です。
✅ 主に移行すべきデータ
| 種類 | 内容例 |
|---|---|
| ドキュメント類 | 請求書、見積書、契約書など |
| 表計算ファイル | Excel |
| 写真・動画 | 商品画像、広告素材など |
| メールデータ | Outlook、Thunderbirdなど |
| ブックマーク | ChromeやEdgeのブックマーク |
💡 ポイント:
この機会に不要なデータを削除すれば、必要なファイルを探しやすくなります。
また、データ移行の第一歩は「どこにデータがあるか」を把握することも大事です。
WindowsやMacでは、業務でよく使うファイルの保存場所がだいたい決まっていますので、参考として主な場所を以下に記載します。
💡 ポイント2:
もし、ChromeやEdgeで銀行にログインする場合に電子証明書を利用している場合は、移行することができず新しく発行してインストールする必要があるため、パソコン移行後に銀行に連絡する必要があります。
💻 主なデータ保存場所(Windowsの場合)
| 種類 | フォルダの場所 | 補足 |
|---|---|---|
| ドキュメント(文書類) | C:\Users\ユーザー名\Documents | Word・Excel・PDFなど |
| デスクトップ | C:\Users\ユーザー名\Desktop | よく使うファイルを置いている人が多い |
| ピクチャ(画像) | C:\Users\ユーザー名\Pictures | 写真やスクリーンショットなど |
| ダウンロード | C:\Users\ユーザー名\Downloads | ネットから保存したファイル |
| ミュージック / ビデオ | C:\Users\ユーザー名\Music / C:\Users\ユーザー名\Videos | 動画編集などで使う人向け |
| Outlookのメールデータ | C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook | ※ 隠しフォルダなので注意 |
| ブックマーク(Chrome) | C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default | 「Bookmarks」ファイル内に保存 |
💡 ポイント:
C:\Users\のあとにある「ユーザー名」はPCごとに違います。- たいていのフォルダはエクスプローラーを開いて左側のエリアにショートカットがあります。

📧 Gmailを使っている場合は移行不要!
もし普段から Gmail を使っているなら、
メールや連絡先のデータは クラウド上(Google)に保存 されているため、
パソコンを買い替えてもGoogleアカウントにログインするだけで自動的に復元されます。
🔹新しいパソコンでも、ChromeやGmailに同じGoogleアカウントでログインすれば
・メール
・連絡先
・Googleドライブのファイル
・ブックマーク
すべてそのまま利用可能です。
💡 注意点
- Outlookなどのローカルメールソフトを使っている場合は、データ移行が必要です。
- Gmailを使っているか不明な場合は、ブラウザでメールを開いているか確認してみてください。
☁️ クラウドソフトを使っている場合も移行不要!
会計ソフト(弥生クラウド等)を利用している場合も、同じくデータはクラウド上にあるため、データ移行は不要で、新しいパソコン上でログインすることでそのまま利用できます。
🍎 Macの場合(参考)
| 種類 | フォルダの場所 | 補足 |
|---|---|---|
| 書類 | /Users/ユーザー名/Documents | Windowsの「ドキュメント」に相当 |
| デスクトップ | /Users/ユーザー名/Desktop | よく使うデータを置く場所 |
| ダウンロード | /Users/ユーザー名/Downloads | ダウンロードしたファイル |
| 写真 | /Users/ユーザー名/Pictures | iPhoneとの同期データもここに入ることが多い |
| メールデータ | /Users/ユーザー名/Library/Mail | バックアップ時は要注意 |
🗂️ 移行時のおすすめ整理法
- 「データ移行用」という名前のフォルダを作る
- 上記フォルダに必要なデータをコピー
- 不要なデータ(古いバージョン・重複ファイル)を削除
💬 しんのひとこと
「フォルダを探すのに時間がかかる人は、“デスクトップとドキュメントだけ”をまず移す」くらいの気持ちでOKです。あとから必要になったときにGoogleドライブで拾えば十分です。
ステップ2:USBメモリでデータを移行する方法
USBを使った方法は、インターネットを使わずに移行できる最もシンプルな手段です。
🔧 手順
- USBメモリを古いパソコンに接続
- 「ドキュメント」「デスクトップ」などから必要なデータをコピー
- USBを安全に取り外す
- 新しいパソコンにUSBを挿して、フォルダを貼り付け
↓古いパソコンでの作業

↓新しいパソコンでの作業

💡 補足
- 機密情報を扱う場合は暗号化USBメモリを利用しましょう。
- 容量が大きいデータは、128GB以上のUSBを選ぶと安心です。
- データ量が多いときは、HDDやSSDを使った外付けドライブもおすすめです。
USBメモリーは大体、128GBだと2,000円以内で買えます!
https://www.amazon.co.jp/dp/B09ND8B13P/

ステップ3:Googleドライブでデータを移行する方法
クラウドを使った移行は、ネット環境さえあればどこからでもアクセスできます。
特にGoogleアカウントを使っている方なら、Googleドライブがもっとも手軽です。
注意:Googleドライブは無料アカウントの場合「15GB」までしか利用できないため、動画ファイルを大量にお持ちの場合は、容量が足りない可能性があります。
🔧 手順
- Googleドライブを開く
- 「新しいフォルダ」を作り、「旧PCデータ」など名前をつける
- 古いパソコンから、移したいフォルダやファイルをドラッグ&ドロップでアップロード
- 新しいパソコンでGoogleアカウントにログイン
- アップロードしたフォルダを開き、必要なデータをダウンロード
↓古いPC側での操作




↓新しいPC側での操作


💡 補足
Googleドライブの「パソコン版ドライブ」をインストールすれば、
指定フォルダを自動同期できるので、バックアップにも使えます。
ステップ4:移行後の確認チェックリスト
移行したあとにトラブルを防ぐため、以下の項目を確認しておきましょう。
✅ ファイルがすべて揃っている
✅ ファイルが開ける(破損していない)
✅ フォルダ構成が元の通りになっている
✅ 不要データを削除して整理
💡 特に「ファイルが開けない」というトラブルは多いです。
ショートカットアイコンであるため、実行するプログラムがインストールされておらず開けないなどがあります。
注意
データ移行だけでは、利用できないソフトがありますので、必要に応じてソフトをインストールしてください。
例)Zoom、LINE、Microsoft365、Google Chrome等
不要になったパソコンの処分方法
パソコン移行後に処分したい場合は、リネットジャパンに依頼するといいと思います!
無料で回収してくれます。
なお、リネットジャパンだと おまかせ安全データ消去サービス〈 1台 3,180円 (税込3,498円)〉でデータ削除も含めてやってくれますので依頼するといいと思います。
どちらを選ぶべき?【比較まとめ】
| 方法 | メリット | 注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| USBメモリ | シンプル・オフラインでもOK 容量が大きい場合はコピーが早い | 事前に購入しておく必要がある | 手軽にコピーしたい人 |
| Googleドライブ | バックアップにも使える / ネット環境でどこでもOK | ネット接続が必要 ファイル容量が大きいと時間がかかる | クラウド慣れしている人 |
💡 おすすめの使い分け
- 一度きりの移行 → USB
- 社外でも使うファイル → Googleドライブ
まとめ
パソコンのデータ移行は、
「どの方法を選ぶか」よりも「確実に移す仕組みを作るか」が大切です。
USBなら手軽なコピー、Googleドライブなら自動バックアップ。
どちらも正しく使えば、安全に引っ越しができます。
この機会に、
📁 データ整理
☁️ クラウド利用
🔐 バックアップの習慣
を見直してみましょう。
おわりに
今回紹介した方法をまとめたチェックリスト付きテンプレートも配布しています。
また、「業務データをチーム共有したい」「クラウド導入を検討している」という方には、
個別相談で最適な構成をご提案します。
👉 パソコン移行でお困りの方はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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